●民進党代表戦:野党協力 前原氏「見直し」枝野氏「維持」 毎日新聞 2017年8月21日 |
民進党代表選に立候補した前原誠司元外相(55)と枝野幸男前幹事長(53)は21日午後、党本部でそろって記者会見した。次期衆院選での共産党を含む野党選挙協力について、前原氏は「衆院選は政権選択の選挙。理念、政策が合わないところと協力するのはおかしい」と重ねて表明。枝野氏は「わが党の主体性を持ちながら、できることを最大限やる」と述べ、昨年7月の参院選で構築した野党4党の協力を維持する考えを示した。 報道各社の世論調査で自民党と野党各党の支持率に大きな差がある中、国政選挙での「自民1強」を崩すためにどんな戦術をとるかは、今回の民進党代表選で大きな争点になりそうだ。 一方、憲法改正を巡っては、前原、枝野両氏が安倍政権の改憲路線と距離を置く姿勢で足並みをそろえた。 前原氏は、改憲案の国会発議と国民投票を急ぐ安倍晋三首相を批判。「首相の実績づくりにくみするつもりはない」と明言した。前原氏自身は憲法に自衛隊の存在を明記する改正に前向きだが、「党内でしっかり議論すればいい」と個別の改憲テーマには踏み込まなかった。 枝野氏は憲法論議は進めるべきだとしながらも、現時点で改正を急ぐ必要のあるテーマはないと指摘。両氏は集団的自衛権の行使を可能にした安全保障法制を批判した。 小池百合子東京都知事に近い若狭勝衆院議員が目指す新党について、枝野氏は「自民党の補完勢力の可能性が高い」と連携に消極的な見解を示し、前原氏は「理念、政策が示されたときに判断したい」と評価を保留した。 |