(数字は%。小数点以下は四捨五入。質問文と回答は一部省略。◆は全員への質問。◇は枝分かれ質問で該当する回答者の中での比率。〈 〉内の数字は全体に対する比率。特に断りがない限り、回答は選択肢から一つ選ぶ方式)

◆安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。

 支持する 55支持しない 35

◆次にあげる安倍内閣の政策の中で、評価する政策にいくつでもマルをつけてください。

 景気・雇用34▽社会保障・福祉18▽消費税16▽財政再建9▽TPP(環太平洋経済連携協定)11▽震災復興22▽原子力発電・エネルギー5▽教育・子育て15▽外交38▽安全保障24▽憲法9

◆次にあげる安倍内閣の政策の中で、評価しない政策にいくつでもマルをつけてください。

 景気・雇用30▽社会保障・福祉34▽消費税33▽財政再建24▽TPP(環太平洋経済連携協定)19▽震災復興23▽原子力発電・エネルギー40▽教育・子育て26▽外交15▽安全保障23▽憲法29

◆いま、どの政党を支持していますか。

 自民38▽民進7▽公明4▽共産4▽日本維新の会3▽自由1▽社民1▽日本のこころ0▽その他の政党0▽支持する政党はない40▽答えない・わからない2

◆以下の各項目について、1と7のどちらに考えが近いですか。中間を4として、1から7の間で当てはまる気持ちの強さに一つだけマルをつけてください。

・個人の権利と公の秩序、優先すべきは

 @個人の権利5 A7 B13 C中間45 D19 E7 F公の秩序3

・日本の伝統や文化に誇りを持つことは

 @個人の自由7 A6 B10 C中間21 D26 E18 F学校で指導するべきだ11

・家族の結びつきを重視することは

 @個人の自由9 A8 B12 C中間25 D18 E15 F国や社会のために大切だ12

◆日本の憲法が施行されて、今年の5月3日で70年を迎えます。いまの憲法があったことが、日本にとってよかったと思いますか。

 よかった 89よくなかった 3

◆ふだん家庭や職場などで憲法について話をすることがありますか。

 よくある2

 ときどきある25

 ほとんどない46

 まったくない24

◆以下は、憲法第9条の条文です。(憲法9条条文は省略)憲法第9条を変えるほうがよいと思いますか。変えないほうがよいと思いますか。

 変えるほうがよい29

 変えないほうがよい63

◇(「変えるほうがよい」と答えた29%の人に)それはどうしてですか。

 国際平和に、より貢献すべきだから24〈7〉

 今の自衛隊の存在を明記すべきだから35〈10〉

 日米同盟の強化や東アジア情勢の安定につながるから32〈9〉

◇(「変えないほうがよい」と答えた63%の人に)それはどうしてですか。

 戦争を放棄し、戦力を持たないとうたっているから54〈34〉

 今のままでも自衛隊が活動できるから29〈18〉

 変えると東アジア情勢が不安定になるから12〈8〉

◆集団的自衛権を使えるようにしたり、自衛隊の海外活動を広げたりする安全保障関連法に、賛成ですか。反対ですか。

 賛成 41反対 47

◆安全保障関連法が、憲法に違反していると思いますか。憲法に違反していないと思いますか。

 違反している40

 違反していない41

◆自衛隊が海外で活動してよいと思うことに、いくつでもマルをつけてください。

 災害にあった国の人を救助する92

 危険な目にあっている日本人を移送する77

 国連の平和維持活動に参加する62

 重要な海上交通路で機雷を除去する39

 国連職員や他国軍の兵士らが武装勢力に襲われた際、武器を使って助ける18

 アメリカ軍に武器や燃料などを補給する15

 アメリカ軍と一緒に前線で戦う4

◆中国の海洋進出や北朝鮮の核・ミサイル開発など、最近の日本周辺の安全保障をめぐる環境について、どの程度不安を感じますか。

 大いに感じる58

 ある程度感じる35

 あまり感じない4

 まったく感じない0

◆安全保障分野における日米関係についてうかがいます。アメリカがトランプ政権になったことで、日本の安全保障にどんな影響が出ると思いますか。

 よい影響6

 悪い影響49

 影響はない31

◆日米安保条約をこれからも維持していくことに賛成ですか。反対ですか。

 賛成 80反対 9

◇(「賛成」と答えた80%の人に)では、日米安保体制における自衛隊の活動は、今後どうあるべきだと思いますか。

 今より拡大すべきだ18〈15〉

 今のままでよい72〈58〉

 今より縮小すべきだ8〈7〉

◆日本政府によると、2015年度のアメリカ軍の駐留経費のうち、約86%にあたる1910億円を日本が負担しています。この日本の負担割合についてどう思いますか。

 妥当だ25

 多すぎる67

 少なすぎる0

◆安全保障分野において、日本政府はアメリカに対して、日本の立場や考え方をどの程度主張していると思いますか。

 大いに主張している3

 ある程度主張している34

 あまり主張していない50

 まったく主張していない8

◆いまの日本の憲法は、全体として、よい憲法だと思いますか。そうは思いませんか。

 よい憲法66

 そうは思わない21

◆いまの憲法を変える必要があると思いますか。変える必要はないと思いますか。

 変える必要がある41

 変える必要はない50

◇(「変える必要がある」と答えた41%の人に)変える必要があると思う気持ちの強さはどの程度ですか。

 とても強い12〈5〉

 やや強い47〈19〉

 それほど強くない36〈15〉

◇(「変える必要がある」と答えた41%の人に)特に変える必要があると思う分野はどれですか。いくつでもマルをつけてください。

 前文7〈3〉▽天皇36〈14〉▽平和主義28〈11〉▽国民の権利や義務22〈9〉▽国会の仕組み37〈15〉▽内閣の仕組み28〈11〉▽司法制度18〈7〉▽財政19〈8〉▽地方自治20〈8〉▽憲法改正の手続き26〈10〉▽政治家、公務員の憲法順守義務24〈10〉

◇(「変える必要はない」と答えた50%の人に)変える必要がないと思う気持ちの強さはどの程度ですか。

 とても強い16〈8〉

 やや強い38〈19〉

 それほど強くない43〈21〉

◇(「変える必要はない」と答えた50%の人に)いまの憲法の中で特に大切だと思う分野はどれですか。いくつでもマルをつけてください。

 前文17〈9〉▽天皇28〈14〉▽平和主義82〈41〉▽国民の権利や義務61〈31〉▽国会の仕組み12〈6〉▽内閣の仕組み9〈5〉▽司法制度19〈9〉▽財政12〈6〉▽地方自治15〈8〉▽憲法改正の手続き10〈5〉▽政治家、公務員の憲法順守義務21〈10〉

◆憲法とは、国家の権力を制限するべきものだと思いますか。それとも、国民の権利を制限するべきものだと思いますか。

 国家の権力を制限するべきもの23

 どちらかといえば国家の権力を制限するべきもの46

 どちらかといえば国民の権利を制限するべきもの15

 国民の権利を制限するべきもの3

◆憲法改正の議論にどの程度関心がありますか。

 大いに関心がある12

 ある程度関心がある52

 あまり関心はない31

 まったく関心はない3

◆国会の憲法審査会では、憲法改正をめぐる議論が始まっています。憲法改正は優先的に取り組むべき課題だと思いますか。そうは思いませんか。

 優先的に取り組むべき課題だ33

 そうは思わない62

◆安倍首相は憲法改正を目指すことを明言しています。安倍政権のもとで憲法改正を実現することに、賛成ですか。反対ですか。

 賛成 38反対 50

◆憲法を改正して、新しい条項や権利を新たに加えるべきだ、という意見がある一方で、いまの憲法を変えなくても十分対応できる、という意見もあります。以下の項目についてあなたの考えを選んでください。

・外国からの武力攻撃や大災害などの際に、内閣が法律に代わる緊急政令を出したり、国会議員の任期を延長したりするなど、国民の権利を一時的に制限できる「緊急事態条項」

 憲法を改正して新たに加えるべきだ28

 いまの憲法を変えずに対応すればよい59

 そもそも必要ない8

・国と国民が協力して環境保護につとめる「環境権」

 憲法を改正して新たに加えるべきだ29

 いまの憲法を変えずに対応すればよい64

 そもそも必要ない4

・高校や大学などの授業料の免除などを定めた「教育無償化」

 憲法を改正して新たに加えるべきだ31

 いまの憲法を変えずに対応すればよい53

 そもそも必要ない13

◆国会議員1人当たりの有権者数に差がある「一票の格差」が問題になっています。人口が少ない地域では国会議員の数を減らして「一票の格差」を是正するべきだと思いますか。それとも、一票の格差があっても、人口が少ない地域の国会議員の数を確保するべきだと思いますか。

 一票の格差を是正するべきだ50

 人口が少ない地域の国会議員の数を確保するべきだ43

◆男性どうし、女性どうしの結婚を、法律で認めるべきだと思いますか。認めるべきではないと思いますか。

 認めるべきだ49

 認めるべきではない39

◆法律を改正して、夫婦が、同じ名字でも、別々の名字でも、自由に選べるようにすることに賛成ですか。反対ですか。

 賛成 58反対 37

◆憲法で天皇は、「日本国の象徴」「国民統合の象徴」とされています。天皇の公務や継承のあり方について、考えに近いのは次のうちどれですか。

 時代にかかわらず同じ形を保つべきだ22

 時代に応じて変わっていくべきだ75

◆天皇が行う公のつとめには、憲法に定められた国会の召集など「国事行為」のほかに、各種行事の出席や被災地へのお見舞いなど「公的行為」もあります。こうした公的行為は、天皇が象徴としての役割を果たすため、どの程度重要だと思いますか。

 大いに重要だ22

 ある程度重要だ61

 あまり重要ではない13

 まったく重要ではない2

◆天皇の退位についてうかがいます。いまの天皇陛下だけが退位できるようにするのがよいと思いますか。今後のすべての天皇も退位できるようにするのがよいと思いますか。それとも、天皇は退位すべきではないと思いますか。

 いまの天皇陛下だけが退位できるようにする20

 今後のすべての天皇も退位できるようにする72

 天皇は退位すべきではない4

◆将来的に皇室が安定的に維持されることに、どの程度不安を感じますか。

 大いに感じる9

 ある程度感じる38

 あまり感じない41

 まったく感じない10

◆いまの皇室に関する法律の「皇室典範」により、天皇の位につくのは、男性に限られています。天皇は男性に限った方がよいと思いますか。それとも、皇室典範を改正して、女性も天皇になれるようにした方がよいと思いますか。

 男性に限った方がよい21

 女性もなれるようにした方がよい75

◆皇室典範により、天皇は、父方に天皇の血を引く、いわゆる「男系」に限られています。もし、女性天皇の子どもが天皇になるとしたら、歴史上初めて、母方だけに天皇の血を引く「女系」の天皇を認めることになります。これまでの「男系」を維持する方がよいと思いますか。それとも、「女系」を認めてもよいと思いますか。

 男系を維持する方がよい24

 女系を認めてもよい72

◆いまの皇室典範では、女性皇族は民間人と結婚すると、皇室を離れます。今後、結婚後も女性皇族が皇室にとどまる「女性宮家」を創設できるようにするべきだ、という意見があります。この考えに賛成ですか。反対ですか。

 賛成 49反対 40

◆終戦直後に皇室を離れて民間人となっている旧皇族が再び皇室に戻るようにするべきだ、という意見もあります。この考えに賛成ですか。反対ですか。

 賛成 20反対 67

◆皇室を安定的に維持するため、いまの天皇陛下の退位をめぐる議論にとどまらず、将来的な天皇の位の継承について、今後も議論を続けるべきだと思いますか。そうは思いませんか。

 議論を続けるべきだ74

 そうは思わない22

◆最近の社会で問題になっていることについてうかがいます。以下の質問について、1と7のどちらに考えが近いですか。中間を4として、1から7の間で当てはまる気持ちの強さに一つだけマルをつけてください。

・日本は難民や移民をもっと受け入れるべきだと思いますか。

 @思う3 A4 B11 C中間32 D16 E16 F思わない17

・国籍、人種、宗教が異なるひとが身近に生活することに抵抗を感じますか。

 @感じる8 A10 B18 C中間28 D15 E11 F感じない10

・学歴や収入の格差による社会的な分断が日本にあると思いますか。

 @ある27 A28 B25 C中間13 D4 E2 Fない1

・自国の利益の追求と、国際社会への貢献では、どちらがより大事だと思いますか。

 @自国の利益の追求7 A10 B24 C中間44 D9 E2 F国際社会への貢献2

・民主的に選ばれたリーダーの判断であれば、従うことは当然だと思いますか。

 @当然だ4 A7 B16 C中間30 D20 E12 F当然ではない10

・意見が対立する問題について、多数決で決めたことはいつも正しいと思いますか。

 @思う2 A2 B6 C中間21 D25 E20 F思わない23

・いまの社会では、少数意見が尊重されていると思いますか。

 @尊重されている1 A2 B6 C中間20 D24 E25 F尊重されていない20

     ◇

 〈調査方法〉 全国の有権者から3千人を選び、郵送法で実施した。対象者の選び方は、層化無作為2段抽出法。全国の縮図になるように336の投票区を選び、各投票区の選挙人名簿から平均9人を選んだ。3月15日に調査票を発送し、4月24日までに届いた返送総数は2077。無記入の多いものや対象者以外の人が回答したと明記されたものを除いた有効回答は2020で、回収率は67%。

 有効回答の男女比は男46%、女52%、無記入1%。年代別では18、19歳1%、20代8%、30代13%、40代16%、50代16%、60代22%、70代15%、80歳以上8%、無記入1%。