解散・総選挙にあたって
ホテル・観光労連共同代表からのアピール文


1.    928日、臨時国会が召集されましたが、安倍首相が施政方針演説も代表質問も行わず突如として解散を強行しました。そして、同日、民進党の前原代表は、安倍政権をストップさせるために、「名を捨てて実をとる」と「希望の党」に合流することを両院議員総会で提案、了承されました。ところが、合流するはずの民進党議員の多くが希望の党から選別・排除され、またこれまでの民進党の政策と相いれないと判断した議員などを中心にあらたに「立憲民主党」が立ち上がりました。
こうしたこの10日間ほどの経緯は皆さんご承知のとおりです。

2.    81日、ホテル労連と観光労連の卒業生が、新たに「ホテル・観光労連シニアネット」を発足させ、@「集団的自衛権容認」とあらゆる戦争政策に反対、A「原発ゼロ社会の実現」と再稼働絶対反対、B「労働法制改悪」阻止と格差社会の解消を運動目標にして、安倍政権の暴走を許さない取り組みを始めています。そうした時期に突然の解散総選挙と政党の枠組みの流動化が起き、これまでの延長線上では判断がつかない状況になりました。そこで、107日に急きょ共同代表が集まり、総選挙に臨む考え方をまとめ、会員の皆さんにアピールすることにしました。

3.    民進党の議員が合流した「希望の党」は、発表された政策に安保法制容認、憲法改正を前面に打ち出すなど、その本質は私たちの主張とは相いれないものであることが明らかになってきました。そして、「希望の党」の異常な選別・排除に対し、自らの信念を曲げず、「立憲民主党」に結集した人々に、我々は敬意を表したいと思います。なぜなら、「立憲民主党」の掲げる政策は、シニアネットの目標とその思いを共有しているからにほかなりません。

4.    したがって、私たちは選挙区においては、立憲民主党を中心とする候補を支持し、立憲民主党候補の存在しない選挙区においては、シニアネットのめざす「憲法擁護・脱原発・労働法制改悪阻止」の三つの目標を基準に判断するものとします。また、比例代表については、「立憲民主党」を軸に支援を広げていきたいと思います。

5.    私たちは、今回の総選挙の目標を「安倍政権打倒、立憲民主主義の回復」にあることをあらためて確認し、家族はもちろん友人・知人の方々にも投票に行こうと声をかけて下さるよう、強く呼びかけるものです。 以上