西川知事はこの日午前、政府が前面に立って原子力政策を担うことが確認できたと評価し、再稼働への同意を表明。林経産相は会談で「ご英断に感謝を申し上げます」と述べた。
今後は福井地裁が四月に命じた運転差し止めの仮処分の行方が焦点。関電が申し立てた異議に対し同地裁は今月二十四日に決定を出す。仮処分が覆れば、関電は3、4号機の再稼働が可能になる。
その場合、関電は二十四日中にも原子力規制庁と3号機の燃料装填に必要な書類確認を行い、翌日から五日程度かけ原子炉に混合酸化物(MOX)燃料を含む百五十七体の燃料集合体を入れる日程を規制庁に伝えた。
西川知事は会談後「(政府は)国民にもっとしっかり説明することが必要だ」と指摘。原発立地自治体の苦労を理解し、国が前面に立って政策運営に当たるよう求めた。
西川知事は林経産相と今月二十日に会談した後、原子力政策に関する政府の姿勢を再度聞いた上で最終判断を伝えるとの考えを示していた。電話会談も検討されたが、問題の重要性を考慮し直接会談になった。