科学技術担当相 IAEA総会演説 原発再稼働理解求める
            
               毎日新聞
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ウィーン坂口裕彦】山口俊一科学技術担当相は22日、ウィーンで開幕した国際原子力機関(IAEA)の年次総会で演説した。日本政府が4月に閣議決定した「エネルギー基本計画」で、原子力発電を「重要なベースロード電源」と位置づけたことを説明。「この計画に基づき、我が国は確保していく原子力発電の規模を見極めていく」と国際社会に表明した。 原発再稼働に関しては「原子力規制委員会の新しい安全基準に適合した場合には進めていく」と強調。九州電力川内原発(鹿児島県)は「安全性確保が確認された」とし「政府として同原発の再稼働を進める」と理解を求めた。
 東京電力福島第1原発の汚染水漏れ問題では、汚染前の地下水をくみ上げて海に流す「地下水バイパス」の取り組みなどを紹介。「昨年の総会では、まだ方針しか定まらなかったが、今年は具体的な対策をいくつも講じた」と述べ、汚染水対策の「前進」をアピールした。